2017.9.22
その他の病気

治すのが難しい「突発性難聴」…あの有名アーティストもかかった病気の治療最前線とは!?

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この記事を監修した先生
エムズクリニック白金院長。栄養療法を取り入れ、耳鼻科医の立場から幅広い疾患の治療に取り組む。二児の母としての経験も踏まえ、小児耳鼻咽喉科にも力を入れている。
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最近、著名な男性アイドルがかかり入院したことで、ニュースなどにとりあげられていた「突発性難聴」。みなさんは聞いたことがありますか?字面から、耳が聞こえなくなるのかな?音楽系の仕事の人がかかりやすいのかな?と想像されますが、実はミュージシャンに関わらず、一般のビジネスマンや子供でもかかる病気なのです。

しかも「突発性難聴」は、治療が大変困難とされてきました。現在の医療で「適切」と言われる治療を受けた場合でも、半分以上のケースで完治しないと言われています。根本的な治療法が無いと思われていた突発性難聴ですが、実は近年の研究により、回復を促進させる方法が話題になっています。エムズクリニック白金院長の三塚沙希先生に、その方法を伺ってきました。

治療法の確立していない怖い病気「突発性難聴」

日本国内外を問わず、多くのミュージシャンやビジネスマンを襲ってきた突発性難聴。前触れなく、突然聴力を失ってしまったり、難聴になってしまったりする難しい病気です。ステロイドを使った治療が一般的ですが、完全完解にならず後遺症が残ってしまうケースもあり「適切」といわれる治療法をすべて行ったとしても、全く改善しない場合もあります。また、ステロイドによる治療は、免疫が下がったり、胃の粘膜を弱めてしまうといった副作用も懸念されます。

突発性難聴の原因は?

  • 内耳の循環不全
  • ウイルス感染
  • ストレス

上記のような原因が疑われていますが、明確な原因は分かっていないというのが現実です。上記の原因が正しかったとしても、どのようなプロセスでそれが聴力を低下させてしまうのかも分かっていないのです。

 突発性難聴の症状は?

  • 突然、耳の聞こえが悪くなる
  • 雑音が入ったり、耳が詰まった(こもった)感じになる
  • 耳鳴り・めまい・吐き気を伴うこともある

突発性難聴は、発症から1週間以上たってしまうと、治療の効果が出にくくなってしまうと言われています。

そのため、「聞こえにくいな」と思ったら、すぐに医師に相談して初期からケアすることが大事だと三塚先生は語ります。

 突発性難聴がかかりやすい人は?

かつては40〜50代以降にかかる病気とされてきました。ただし、子供でも発症するケースもあり、全年齢にかけて認められるといってもいいでしょう。

さらに、厚生労働省研究班を中心に行われた「突発性難聴の全国受療者数」の調査によると、1993年は人口100万人あたり192.4人でしたが、と2011年には275人と、約1.5倍に増加しています。あなたの周囲にも、突発性難聴に悩む人、これから悩んでしまう人がいるかもしれません。

治療最前線!「栄養療法」で突発性難聴の回復を促進!

治療法が確立していないという突発性難聴。では、かかってしまうとどうしようもないのでしょうか?患者数が増加傾向にあることを受けて、WHOでも様々な研究が進んでいます。

2013年のヨーロッパ耳鼻科学会では、ある論文が発表され、話題となりました。それは、「高濃度ビタミンCの点滴により、突発性難聴患者の聴力の回復を促進した」という内容でした。内耳の虚血(部分的な貧血)や炎症により生産される活性酸素のレベルを下げることで、症状を緩和させたとみられています。

72人の突発性難聴患者をふたつのグループに分けて実験が行われました。

36人はステロイドを15日間投与するという通常の治療。別の36人はステロイド治療に追加して、10日間の高濃度ビタミンC点滴と、その後30日間は1日に2000㎎のビタミンCサプリメントを摂取しました。

治療前と治療後の聴力検査をみると、ビタミンCを投与したグループでは、改善率が非常に高く、完全回復した患者の割合に関しては2倍以上も高かったのです!

三塚先生も、突発性難聴の治療への高濃度ビタミンCの活用をオススメされています。一般的な治療法だけでは、完治率が低く、副作用も心配されます。ビタミンCには副作用もないため、ぜひ難治性の突発性患者さんに知ってほしいとのことです。今後研究がより進むことで、治療法として確立されていくかもしれませんね。

高濃度ビタミンC治療の最前線!難病治療へ効果あり!?

突発性難聴のように、治療が困難と言われている慢性疾患や生活習慣病に対して、栄養療法で解決策を探していこう、という動きが、世界の医療関係者の間で広まっています。三塚先生が所属されているオーソモレキュラー医学会では、栄養療法に関する新しい情報を国内外に発信しています。

今回、突発性難聴に効果を発揮したビタミンC点滴は、他にも下記のような病気の改善・治療に役立つということが研究されつつあります。栄養療法で様々な病気を改善・治療できる日も近いかもしれません。

≪医療現場でのビタミンCの活用例≫

  • 敗血病患者の多臓器不全を予防し、死亡率を低下させる
  • 進行性のガン治療の補助として役立つ
  • 膠芽腫と肺がんの治療にも役立つ

まとめ 〜突発性難聴は早急な治療が肝心!〜

いかがでしたか?突発性難聴、非常に怖い病気ですね。ぜひ早めに治療法が確立されるといいですね。

もしも突発性難聴にかかってしまった場合は、早急な治療が推奨されています。もしかして突発性難聴かも…と思い当たるかたは、ぜひ早めに医師に相談してみましょう。現在治療に取り組んでいる場合は、副作用のないビタミンC療法を、補助治療として取り入れてみてください。

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