2017.10.16
脳・精神の悩み

その間違った習慣で「うつ」が進行?今すぐやめるべき4つの悪習慣

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List dr mizoguchi
この記事を監修した先生
医療法人回生會 理事長、新宿溝口クリニック院長。 一般診療にオーソモレキュラー医療のアプローチを応用。治療が困難な疾患に対する栄養療法を実践し、多くの改善症例を持つ。毎日の診療とともに、患者や医師向けの講演活動も行っている。
目次

日常生活で避けて通れないストレス。仕事、学校、家庭、友人関係…いろいろな場面でストレスを感じることがあると思います。そんな日々のストレスが溜ってしまうと、うつ病などの精神疾患をはじめ、さまざまな身体の病気にもかかりやすくなってしまいます。ストレスが溜らないように、上手くコントロールしたいですよね。

実はそのストレス、「栄養」や「食事」とも深い関係があります。そして、私たちが日々行っているストレス解消のための習慣が、逆効果になってしまうこともあるのです。

今回は、オーソモレキュラー療法による精神疾患の治療経験から、『脳から「うつ」が消える食事』という本を執筆された、溝口徹先生にご監修いただき、ストレス解消の習慣についてお届けいたします。今回は、オーソモレキュラー療法による精神疾患の治療経験から、『脳から「うつ」が消える食事』という本を執筆された、溝口徹先生にご監修いただき、ストレス解消の習慣についてお届けいたします。

疲れが取れにくかったり、「うつ」っぽい?と思うような時の栄養法に関しては、こちらの記事もご参照下さい。

うつとストレス、生活習慣と栄養について正しい知識を持ち、心も健康になりましょう!

よかれと思っているその習慣が逆効果のことも!?

ストレス解消というと、何が思い浮かびますか? 例えば、こんなことをしてはいないでしょうか。

  • 疲れたときには甘い物でほっと一息
  • 残業のあとは、同僚とパーッと飲みに行く
  • 昼休みに喫煙コーナーで一服
  • 朝起きて1杯、日中に2杯。1日3杯のコーヒーは欠かせない

一見、誰しもがやりがちな、ちょっとしたストレス発散法ですよね。しかし、これらはすべて、ストレスを増幅させ「うつ」を招く引き金になっている可能性があります。それはなぜなのか?理由を説明していきます。

「糖質を摂りすぎる」習慣は危険!

甘い物を摂取すると、気分がリフレッシュするし、疲れがとれて元気がでる気になりますよね。しかし、心の健康を考えると、これは危険な習慣なのです。

脳が気分を落ち着かせるホルモン「セロトニン」を作れなくなる

やる気がない状態や、ややうつ状態のときには、脳がセロトニンという物質を欲しています。セロトニンは「幸せホルモン」とも呼ばれ、気分を落ち着かせたり、安らぎをもたらしたりする神経伝達物質です。糖質は、一時的にセロトニンを増やしてくれますが、甘い物を食べた時に分泌されるセロトニンはほんのわずかな量で、すぐに無くなってしまいます。つまり、「甘い物を食べると疲れがとれ、やる気が出る」と感じるのは、あくまでも一時的なものに過ぎないのです。

セロトニンが減ってしまうと、落ち着かない気持ちになったり、イライラしたりします。それを和らげるために、また甘い物が欲するようになります。そうした”負のサイクル”にはまると、脳がセロトニンを作らなくなってしまい、長期的な心の健康に影響が出てしまうこともあるのです。

イライラを抑える「ビタミンB群」が欠乏気味になることも

さらに、甘い物を摂取すると、それを分解するためにビタミンB群が消費されます。甘い物を過剰に摂取すると、ビタミンB群の欠乏にもつながり、その結果「疲れやすい」「イライラする」「集中力が続かない」といった症状が出てきてしまいます。

糖質の摂りすぎは、ストレス解消どころか精神症状を悪化してしまうことにも繋がってしまうのです。

「仕事のあとの1杯」の習慣で栄養が失われる!?

「お酒を飲んでその日の嫌なことは忘れちゃおう」という人も、多いのではないでしょうか。飲みすぎは体によくないと言われますが、実は精神状態にも影響を及ぼしていることはあまり知られておりません。

<アルコールを摂取すると不足になりがちな栄養素>

・ナイアシン(ビタミンB群)
アルコールが体内で分解され生成されるアルデヒドをさらに分解し、体外へ排出する際に消費される栄養素。不足すると神経伝達物質の生成に乱れが生じ、寝つきが悪くなったり気分が不安定になったりすることも。

・葉酸
神経伝達物質の合成過程に必要な栄養素。アルコールを過剰摂取してしまうと肝臓が「アルコール分解」に注力してしまい、葉酸の吸収が後回しになってしまいます。そのために葉酸不足になり、脳の機能を落としてしまう事があります。

・ビタミンB12
葉酸とセットになって働く栄養素。葉酸同様に、アルコールの過剰摂取により吸収阻害が起き、脳の機能を落としてしまう事があります。

ただし、ビジネス上のお付き合い等でどうしても飲酒しなければならない場合には、飲む種類を変えてみましょう。糖質を含まない焼酎や泡盛、ウィスキーやブランデーなどの蒸留酒がオススメです。

「ストレス解消の一服」で、かえってストレスに弱くなる!?

タバコが老化や病気の原因にもなる活性酸素の発生源であることは、よく知られてきました。そうとわかっていても、喫煙者にとっては、ストレス解消のためにタバコが不可欠になっているのではないでしょうか。

しかしタバコを吸うと、その成分を分解するために体内のビタミンCを大量に消耗してしまいます。風邪予防や美肌に良いと言われるビタミンCですが、実はストレス対策にも欠かせない栄養素。私たちの身体では、副腎という臓器がストレスに対抗するためのホルモンを作っているのですが、ビタミンCはその副腎に多く存在し、抗ストレスホルモンの材料になるのです。

ほっと一息つくために吸っているたばこ。実は、体内のビタミンCを減らすことで、ストレスを増幅させてしまっているのです。

コーヒー党は「カフェインの摂りすぎ」に注意

コーヒーに含まれるカフェイン。眠気覚ましのためにカフェイン飲料を摂取する人も多いかと思います。カフェインは、体内に入るとアドレナリンの分泌を刺激します。アドレナリンは副腎皮質から分泌されるホルモンで、興奮作用があり、交感神経を刺激するため、大量に分泌されると神経が高ぶってしまいます。コーヒーを飲むと夜眠れなくなる人がいるのはこれが原因です。

また、アドレナリンが分泌されると、体内の糖の貯蔵が減ってしまい、結果として低血糖症状が出やすくなると言われています。そうなるとイライラや、めまい、集中力の低下につながり、一息つくどころかまったくの逆効果になってしまう可能性があります。

嗜好品としてコーヒーを楽しむ場合は、ランチ前などの食前に飲むことで、低血糖状態を防ぎ、また、ランチ後の眠気覚まし効果も高まります。

まとめ 〜一時的なストレス解消法には、間違いがたくさん!〜

リフレッシュする方法として一般的な習慣が、実は精神状態を悪化させたり、ストレスが増える原因になっているかもしれないなんて、驚きですね!皆さんも、この記事を読んで、日々の習慣で思い当たる節があるのではないでしょうか。一時的なリフレッシュだけを求めるのではなく、習慣や生活を見直して、ストレスに強く健康的な心と体を目指しましょう。

脳を元気にする栄養の取り方については、こちらの記事もおススメです。

参考書籍:脳から「うつ」が消える食事 溝口徹(青春出版社)

https://www.amazon.co.jp/dp/B00DKMSVZQ/ref=dp-kindle-redirect?_encoding=UTF8&btkr=1

新宿溝口クリニック:http://www.shinjuku-clinic.jp/

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