2018.8.10
アレルギー

秋になると喘息に悩まされる?その原因と対策とは?

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List dr atsuo yanagisawa
この記事を監修した先生
杏林大学医学部卒、同大学院修了。医学博士。杏林大学保健学部救急救命学科教授を経て、2008年より国際統合医療教育センター所長。2011年国際オーソモレキュラー医学会殿堂入りし、2012年同医学会会長。日本で初めてマイヤーズカクテル、グルタチオン点滴、高濃度ビタミンC点滴療法、サルベストロールサプリメントを導入。
目次

「喘息」は季節や気候に左右されやすい病気でもあります。秋になると急に喘息気味になってしまう…というかたもいるのではないでしょうか。今回は特に「秋」に起こる喘息に注目して、発作が起こりやすい原因や対策法についてご紹介します。実は栄養療法の観点から、喘息症状を緩和させる方法もあるのです。

今回は秋喘息に関して、日本オーソモレキュラー医学会会長の柳澤先生に詳しくお伺いしてきました。

喘息が秋に起こりやすい理由とは?

喘息は気温や湿度といった気候条件に左右されやすい病気です。季節によっても発作の起きやすい時期が異なります。秋は比較的涼しくて快適な季節ですが、秋になると喘息の症状が出やすいと感じるかたも多いかと思います。それはなぜなのでしょうか。

急に気温が下がる季節だから

実は四季の中で、秋は最も喘息の発作が起きやすい時期といわれています。その大きな理由のひとつは、急激な温度変化や台風による気圧の変化など、気候の変化が激しい時期だからです。

慢性的な炎症によって敏感になっている気管支に、冷たく乾燥した空気を吸い込むことで発作が起きてしまいます。前日よりも5度以上気温が低下した時には発作が出やすく、夏から秋、秋から冬といった季節の変わり目には特に注意が必要です。

ダニの死骸が多い時期だから

夏はダニの繁殖が多い時期です。秋になるとそうしたダニの死骸やフンが部屋にたまりやすくなっています。空気が乾燥していくにつれ、埃と一緒に舞い上がったダニの死骸やフンを吸い込みやすくなり、アレルゲンとなって喘息の症状を悪化させやすくなります。

自分でできる喘息の症状対策とは?

辛い喘息症状を緩和する方法はあるのでしょうか。実は日常生活の中でちょっとした気遣いをすることで、症状の悪化を防ぐことはできます。

冷たい空気・煙・香りを避けましょう

炎症した気管にとって、冷たい空気を吸い込むことは発作の刺激になります。なるべく冷たい空気を避けるようにしましょう。また同じように、煙や香水の香りなども喉にとって刺激になります。こうした咳を引き起こす要因をなるべく避けるように生活するのが大切です。温度変化や煙などのある環境を避けられない場合は、マスクをすることで影響を減らすことができます。

医師に処方された吸入薬を定期的に使いましょう

病院にかかると、喘息の症状に合わせて吸入薬を処方されることがあります。早期に咳喘息の診断をし、吸入薬による治療を行うことで喘息症状の進行を防ぐことができます。症状によって一時期だけで良い場合や継続的な使用が必要な場合があるので、専門医の判断に即して使用するようにしましょう。

喘息症状を緩和させるために 〜栄養療法の観点から〜

ここまでは、薬や生活習慣での対処法を見てきました。栄養の観点から喘息症状を緩和させることはできるのでしょうか。喘息は気管支の炎症によって悪化してしまうため、炎症を抑えたり免疫力を高める栄養をとることで症状の緩和が期待されます。

炎症を抑えるビタミンA・C・E

皮膚や粘膜を健康に保ち、炎症を抑える効果があるビタミンAは、うなぎやレバーに多く含まれています。また、緑黄色野菜に含まれるカロテンも体内でビタミンAの働きをするため、オススメです。

喘息の症状を抑えるためには、免疫力を高める働きに優れるビタミンCも一緒に摂取しましょう。レモンのイメージが強いビタミンCですが、キャベツやじゃがいも、ほうれん草などからも摂取できます。ビタミンCは熱に弱く、水に溶けだしてしまうので、調理の際には注意が必要です。また、ビタミンCは吸収率が低く、口から多量に摂取するとお腹の調子が悪くなることがあるため、点滴での補給もおすすめです。

また、血管を丈夫にして血液の流れをよくする働きを持っているのがビタミンEです。抗酸化力が強く若返りのビタミンとも呼ばれていますが、炎症を抑える効果も期待できます。豆類や穀類に多く含まれているので、こちらも毎日の食事に取り入れてみましょう。

オメガ3脂肪酸

体の細胞膜やホルモンを作る原料となるのが、魚などに含まれるDHAやEPA等のオメガ3脂肪酸です。オメガ3脂肪酸にも抗炎症作用があり、特にEPAには抗アレルギー・抗喘息効果があると言われています。実は、1980年代にこのEPAの抗アレルギー作用を発見したのは、この記事の監修ドクターである柳澤先生なのです。当時、柳澤先生は、アメリカのトーマス・ジェファーソン大学生理学研究所で研究されていました。オメガ3脂肪酸はイワシやサバなどの魚類に多く含まれ、エゴマ油や亜麻仁油にも含まれています。

免疫の働きを高める食物繊維

高い整腸作用がたびたび話題になる食物繊維ですが、実は抗炎症性も持つと言われています。水溶性と不溶性があるので、バランスよく取り入れるようにしましょう。

まとめ

喘息は長年悩まされているかたも多い病気です。そのため症状がでても「いつものことだから」「これくらい我慢しなきゃ」と自己判断してしまうかたも多いようです。

しかし治療をせずに症状を悪化させてしまうというケースもたくさんあります。喘息症状が出たときには、これくらい我慢できると自己判断せずに、早めに専門医に相談することが大切です。

またこの記事でも紹介したように、毎日の生活の中で喘息症状を緩和させるためにできることはあります。食事だけで改善が難しい場合は、適宜サプリメントや点滴で補充するのもオススメです。栄養療法で改善する方法について、詳しく知りたいかたも気軽に専門医に相談してみましょう。

日本オーソモレキュラー医学会のサイトからは栄養療法の専門医を検索できるようになっています。ぜひご活用ください。

https://isom-japan.org/doc-search/

【参考】

喘息全書「【季節との関係】喘息発作は秋に出やすい?」

http://bazensho.jp/d04season.html

チェンジ喘息!「正しい治療を鬼泪に続けることが何より大事。あなたの現在と将来の健康のために毎日の吸入を続けましょう。」

http://naruhodo-zensoku.com/interview/10.html

お天気レシピ「ぜんそくを予防・緩和する栄養成分と食べ物」

http://recipe.bioweather.net/medi1/asthma_column2.php
 

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