2018.6.29
老化・アンチエイジング

男性にも更年期がある!?症状や治療法は?【上符先生インタビュー】

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この記事を監修した先生
産業医科大学卒。ニューヨークのサレーノ・センターで最先端治療プログラムを習得し、日本に導入。2010年に銀座上符メディカルクリニックを開設。キレーション療法を始めとする各種点滴療法、ナチュラルホルモン療法が専門。米国抗加齢医学会(A4M)専門医、日本抗加齢医学会 専門医、点滴療法研究会事務局長。
目次

オーソモ!での上符先生の特別インタビューも3回目になりました。今回は「男性の更年期」というテーマでお伺いしています。「えっ?男性にも更年期があるの?」と思うかたもいらっしゃるのではないでしょうか。

これまで、男性は女性とは異なり生理がないために、更年期もないと思われてきました。しかし実際は年齢と共に男性ホルモンの分泌が低下するため、男性にも更年期症状が発生します。上符先生によると、男性更年期の症状も、女性更年期に負けず劣らず深刻になりえることが近年分かってきたため、男性の更年期治療も積極的に行っているとのことです。

あまり知られていない男性の更年期について、その症状や治療法を上符先生に聞いてきました。もしかして自分も!?うちの旦那も!?と思ったかた、一度専門医に相談してみるのもよいかもしれません。

男性の更年期、具体的な症状は 

男性の更年期とは具体的にどんな症状が出るのでしょうか。代表的な症状として、慢性疲労が挙げられます。夜眠れない、イライラする、やる気が出ない、落ち込みやすい等、心身のポテンシャルが下がる状態が起きることです。

会社に行きたくない、何もしたくない、朝起きるのが辛いといった症状もこれにあたります。どこかで聞いたことのある症状ですよね。そう、うつ病の症状にとても似ているのです。

慢性疲労の原因がうつによるものなのか、男性ホルモン低下症といった男性の更年期によるものなのか、このあたりの見極めはかなり難しいのが実情です。日本では泌尿器系の病院で調べてもらえればわかりますが、心療内科だと男性ホルモンの状態を調べることが無いので、うつと判断されがちです。

本来的にはホルモン治療をするべきところに抗うつ剤を処方して様子見、といった対応になってしまうこともあり、根本的な治療に至らないこともあります。

男性の更年期はいつくるのか 

では男性の更年期はいつごろ訪れるのでしょうか。上符先生によると、だいたい40歳後半から50歳ごろに男性ホルモンが急激に減ることにより症状がでてくるそうです。年齢的にはまだまだ働き盛りの時期に、うつ病に近い症状が出てしまうのがつらいところですね。

この時期に、しっかり男性ホルモンの補充療法などで自分をコントロールしてあげることで、その後10年の働き方・生き方に対する気持ちの持ちようが変わってくると先生はおっしゃいます。

まだまだ頑張りたい人を支える「予防医学」 

こうした更年期症状がおきた場合、もう年だからと改善を諦めてしまう人も少なくありません。男性の更年期自体は、老いに伴って起こる自然老化で、誰にでも起こることなので避けることはできません。ただし、上符先生は次のようにおっしゃいます。

「今の自分のステージをまだまだ頑張りたい!という人たちには、僕たち医師がある程度医学的なサポートをすることができます。柱を建ててあげて、その人が演じられるようなステージを作ってあげる。これが予防医学の考え方です。」

更年期症状への対処はアンチエイジングと同じで、ある程度の努力や時間、お金も必要になっています。それでも対処をするかどうかで、人生の充実度は変わってきます。

具体的な治療法は

男性更年期かな、と思ったときには、どういった治療法があるのでしょうか。いろいろなやり方がありますが、まずは医療機関でホルモン値を測定します。ホルモン値が下がってしまっているときには、上符先生は天然系のホルモンを補充するそうです。泌尿器科では注射といった方法もありますが、病院に通う手間もあるため、続けやすい皮膚に塗布するかたちのホルモンをオススメされています。

こうした、家庭でもできるホルモン治療は、アメリカなどでは一般的で、薬局でも販売しているほどです。ただし日本ではまだまだ男性更年期に関する知識や認識が広まっていないため、こうした治療法も普及しておらず、更年期障害を我慢し続けているという人が多いのが実態です。

また、ホルモン値が下がること自体は自然老化なので仕方がないのですが、日常的に気をつけるべきなのは筋肉量を下げないための「運動」です。筋肉量と男性ホルモンの量はある程度の一致があるそうで、筋肉をつけるように運動を続けることが、男性ホルモンの増加にも役立ちます。

まとめ

男性更年期の概念はまだまだ浸透していない一方で、その症状に悩まされている男性が多くいるということがわかりました。ホルモンバランスの乱れによる体調不良は、オーソモレキュラー医学で、ある程度緩和することもできます。

知識がまだまだ浸透していない状況下で、男性が自ら「更年期かも?」と思うのは難しいのが実情です。家族や身の回りの人が気をつけてあげることが必要になってきます。「お父さん最近調子が悪そうかも?」と思ったとき、それはストレスや疲れが原因ではなく、男性ホルモンによる更年期症状かもしれません。家族がそうした知識をもっていると、病院に行こうと提案することもできますね。

気になる症状があるかたは、お近くの医師に相談してみるのもオススメです。オーソモレキュラー医学の実践クリニックは、日本オーソモレキュラー医学会のウェブサイトから探すことができますので、ご参照ください。

日本オーソモレキュラー医学会HP
 

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