あのぐるナイにも登場!「オーソモレキュラー」ってなに?

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2017年8月、日本テレビの大人気番組「ぐるぐるナインティナイン」の「ゴチになります!」スペシャルに、とあるレストランが登場しました。名前は「医学会キッチン オーソモレキュラー」。専門のドクター達による栄養学に基づいた食事を提供しているレストランとのことです。とてもおいしそうな料理が並んでいましたね。

ところで、この「オーソモレキュラー」という言葉、あまり聞き馴染みのない言葉なのではないでしょうか。気になって検索しても、あまりわからなかったな、というかたもいらっしゃるかと思います。

この記事では、「医学会キッチン オーソモレキュラー」でもメニュー監修をご担当されている柳澤厚生先生にご監修いただき、この「オーソモレキュラー」とは一体なんなのか?徹底解明していきます。

「オーソモレキュラー」という言葉の意味は?

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実は、オーソモレキュラーという言葉は、1960年代につくられた造語です。ギリシャ語で「正しい」を意味する「オーソ(Ortho)」と、「分子」を意味する「モレキュラー(Molecular)」を組み合わせた単語で、分子栄養医学などを指します。ノーベル賞を2回受賞したアメリカのライナス・ポーリング博士が使い始めたことがきっかけで、その後世界各国で研究が進むようになりました。

「オーソモレキュラー医学」=治療レベルの栄養療法のこと

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オーソモレキュラー医学というのは、ビタミンやミネラルなどの栄養素を正しく身体に取り入れることで、病気の予防や治療を行う医療のことです。例えばこんなものも、オーソモレキュラー医学の一部になります。

  • 食事療法
  • サプリメント療法
  • 栄養点滴療法
  • デトックス療法
  • 水素療法 など

オーソモレキュラー医学では、食事から栄養を摂るだけでなく、必要に応じて、サプリメントや点滴などで高濃度の栄養を補充します。また「取り入れる」だけでなく、身体に悪影響のある物質を避け、体内からそのような物質を「排出する」という考え方もあります。

「なにを食べるか、なにを食べないか、足りない栄養はどう補充していくか、いらない物質はどう身体の外へ出すか」…そういった健康のために必要なことを、なんとなくではなく、理論に基づいて医師と相談しながら調整していくことで、病気の治療や予防までしていこうというのが、オーソモレキュラー医学の考え方だそうです。

「オーソモレキュラー医学」の具体的な治療法とは?

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具体的にどのような治療法があるのか、柳澤先生にもお伺いしてみました。もちろん、一人ひとりの体質や体調によって適切な治療法は異なるので、実際は医師と相談しながら取り入れていきましょう。

例1:ビタミン・ミネラルなどの栄養素を投与する

ビタミンやミネラルの不足は、あらゆる病気の発病・悪化に繋がります。積極的に病気の予防・治療を行う場合は、食事に加えてサプリメントや点滴で栄養を補給します。必要な栄養素はその人の体質、体調、年齢などによっても異なるので、血液検査など過不足やバランスを確認しながら進めることで、より確実な効果を得られます。

例2:糖質制限食を実施する

近年話題の糖質制限もオーソモレキュラー医学の一種。糖尿病やガンなどの予防・治療や、鬱や統合失調症などの症状緩和のために行われるケースがあります。

余分な糖質以外にも、添加物、農薬、重金属など、体にとって有害なものを避けることも重要です。

例3:腸内環境を整える

栄養が正しく吸収されるためには、腸内環境が整っていることが大前提です。乳酸菌のサプリメント等を使用し、食事やサプリメントでの栄養補給の効率を上げます。

サプリメントや点滴を取り入れるメリットとは?

オーソモレキュラー医学では、食事の改善だけではなく、サプリメントや点滴による栄養素の補充が推奨されています。毎日の食事改善ならともかく、点滴となると倦厭しがちですよね。でもこれには、現代人が抱える重大な課題が関わってきているのです。点滴のメリットは血管内に直接投与することで、栄養学的な効果に加えて薬理学的効果も期待できます。例えばマグネシウムの点滴は喘息や一部の狭心症に、ビタミンCの大量点滴は抗がん剤に匹敵する抗がん作用や抗アレルギー作用などが知られています。

治療のために、摂取量をしっかりコントロールできる

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オーソモレキュラー医学では、ただ単に食事を改善するだけでなく、積極的な病気の予防・治療をも目的としています。その場合、個人の体質や体調に合わせて、決まった栄養素を、決まった量で、決まった時間に摂取する必要があります。

食事から摂取する栄養素の量は具体的にコントロールしづらいですが、サプリメントや点滴を活用することで、摂取する栄養素の種類と量をコントロールすることが可能になります。

食事で摂取しきれない栄養素を補える

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現代は便利になった反面、食事からとる栄養という側面では減少傾向にあります。例えば1950年と比べて、2010年の平均的なニンジンに含まれるビタミンAは81%減、鉄分は90%減というデータ(出展:文部科学省「日本食品標準成分表」)があります。

また、栄養量が多くなる『旬』の時期以外にも流通する野菜が増えたことで、平均的な栄養量が減ってしまっている側面もあります。そもそも現代人は、必要な栄養素を食事だけで摂取しきれない状況にいるのですね。

不要な成分を取りすぎる心配がなくなる

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食事を調整するだけで必要な栄養素を摂ろうとすると、実は身体にとって不要な添加物や余分な糖質なども、おまけに摂取してしまうことがあります。また、特定の食材に偏ることで、アレルギー症状の原因にもなります。サプリメントや点滴では、身体に悪影響を及ぼすものを避けられるのもメリットですね。

まとめ 〜オーソモレキュラー医学で健康になろう!〜

いかがでしたか?初めて知った!という方も多いのではないでしょうか。「オーソモレキュラー」とは、治療レベルでの栄養療法であることをぜひ知ってくださいね。

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